人権教室は、いじめ等の人権問題について考える機会を作ることによって、相手への思いやりの心や生命の尊さを体得すること等を目的とした啓発活動であり、全国の人権擁護委員が中心となって実施しています。
本活動は主に小学生を対象に、人権の花運動における学校訪問や総合的な学習の時間等を利用して実施していますが、近年は中・高・大学生や、企業研修等において大人を対象としても実施しています。
こどもに対する人権教室においては、人権を尊重することの大切さについてこどもたちが理解することができるよう、ビデオや紙芝居・絵本等の工夫した教材を活用しています。
中学校、高校や大学などでは、人権啓発ビデオなどを使用し、インターネット上の人権侵害やデートDVなどの問題について、一緒に考える活動を行っています。
紙芝居「ずっと ともだちで いたいから」 | 紙芝居「白い魚とサメの子」 | 冊子「種をまこう」 |
近時、企業の社会で果たすべき責任(CSR/Corporate Social Responsibility)や社会的責任投資(SRI/Socially Responsible Investment)は、「環境」や「人権」といった社会的分野を含む広範なものであるとの理解が我が国でも急速に広がっています。
このような社会的気運を受け、法務省の人権擁護機関では、大人に対する人権教室の一環として、企業などの人権研修に人権擁護委員等を無償で講師として派遣し、「ビジネスと人権」をテーマとする講演を行っています。